理事長所信

2024年度 公益社団法人守山青年会議所 理事長所信

2024年度理事長

酒井 洋輔

利他の心

~主体変容できる人財に~

<はじめに>

希望溢れる未来へと願いが込められ、日本中の大きな期待を寄せられて幕を開けた「令和」の時代。新たな時代の幕開けより今年で6年目を迎えます。今日を迎えるまでに様々な困難に苛まれてきました。数年間続いた苦境を乗り越えた今もなお、私たちを取り巻く環境は日々めまぐるしく変化をしています。そのような状況の中、われわれは確実に前を向き未来を見据えています。そしてその状況に順応できる組織こそ、われわれ青年経済人が集う青年会議所です。今日に至るまで多くの先輩諸氏が汗と涙を流し、繋いでいただいた守山青年会議所は今年で54年目の歩みを始めます。守山市の代表的な地域団体として、偉大な功績を数多く残していただいた誇り高き守山青年会議所をこの先もずっと継承していかなければなりません。そのためにはまず、会員一人ひとりが利他の心をもち、社会のため、地域のために活動し、運動として展開する必要があります。今一度、青年会議所の信条に立ち返り、この先の守山青年会議所のための礎を作り上げる一年にして参ります。

利他の心を持つことで、多くの人々の幸せに寄与できます。

利他の心を持つことこそ、われわれ青年経済人に与えられた使命です。

利他の心を持ってこそ、明るい豊かな社会が実現できると確信します。

主体変容できる人間になるため、ともに頑張りましょう。

<青年会議所の本質を見直そう>

「青年会議所は何をしているの?」また「どんな団体なの?」と聞かれることはよくあるのではないでしょうか。その時皆さんはどう答えるでしょうか。私は青年会議所の本質はまぎれもなく、会議を行う団体ということだと思っています。議論を重ね、そこから生まれたアイデアを具現化することで、地域社会により良い変化をもたらせています。先輩方もこの会議にとても多くの時間を費やし、今の守山青年会議所が存在します。日々の委員会をはじめとする多岐にわたる会議を通して周りの意見を尊重しながらも自己主張をし、己を磨き上げ、素晴らしい町の未来予想図を描きましょう。

<変えてはいけないもの 変えていかなければいけないもの>

脈々と受け継がれてきた守山青年会議所には引き継がれる習わしや慣例があります。なにごとも時代の流れとともに姿や形が変容していることはご承知の事実であり、その中で大切なことは時代に即した手法を選択するということです。先人より受け継いだ歴史や伝統に従うのではなく、現役メンバーである私たちが即した形に変化させていくことが必要です。すなわち、正解は自分たちで作ればいいのです。

人は変化することを恐れます。しかし、変化することで新たな気づきや課題の発見をすることに繋がり、組織のもつ魅力を今まで以上に輝かせることができます。

変化させることを恐れず、また変化させないことも恐れず、守山青年会議所がこの先も続く組織であることを目指しましょう。

<地域のリーダーとなる人材から人財となるために>

青年会議所は、地域社会の発展において重要な役割を果たす組織です。40歳までの若い才能や人材を発掘し、地域を担う人財に育てることは、われわれに与えられた使命です。地域の小中学生を含む若者にリーダーシップの重要性を教え、実践的なリーダーシップを経験できる事業を通し将来の地域のリーダーとなる人財の育成を行います。

この町の若者の地域に対する情熱を引き出すことは、青年会議所の重要な役割です。私たちが自分の地域に対して情熱を燃やし、長期的なビジョンを持ち地域社会に貢献する喜びを共有し、共に成長します。

青年会議所は、地域の人材を人財へと成長させるための重要なプレイヤーです。 地域の若者にリーダーシップ、実践的な経験、そして情熱を提供することによって、地域社会が発展し、地域の未来をともに創造するために頑張りましょう。

<継続は力なり>

守山青年会議所では、かねてより広報活動に力を入れてまいりました。広報は組織にとり非常に重要な役割と私は考えます。慣例にとらわれず、若い発想と行動力をもって広報活動に励みます。まずは対外イメージの構築です。広報活動はわれわれの日々の姿や想いを広く発信します。それを見た方々は、その情報を私たちの第一印象として受け取られます。組織の使命や価値観を広く伝えることで地域社会からの信頼感の構築に繋げます。そして、メンバーの獲得にも一役を担います。新たなメンバーを募集するツールとして、青年会議所の魅力やメリットをアピールし、新規参加者を引き寄せます。さらには、各種団体との連携や事業の宣伝をすることで、青年会議所の地域での存在意義を伝播することができます。

メンバー一人ひとりのもつ魅力を結集し、積極的に発信しましょう。

<大きな節目にむけて>

守山青年会議所は来年、創立55周年を迎えます。これは今日までわれわれを支えてくださり、また絶え間なく歴史と伝統を紡いでいただいた先輩の方々の上に成り立っています。今までもこれからも守山青年会議所が地域に根付いた活動を行うために、現役世代として未来を見据えたビジョンを掲げ、しっかりと後世につなげる責務があります。100年先も200年先も地域から愛され、必要とされる団体であるため、目の前にある大きな節目に全力で取り組みます。

<伝統を紡ぐ事業>

一昨年より本格的に事務局の担いを引き継いだ野洲川冒険大会いかだ下り。長く地域に根付いた事業をわれわれの手で、新しい感性を吹き込みながら実行できることに喜びを感じます。一昨年の悔しさを胸に挑んだ昨年の大会は一握りの課題は残るものの、大成功裏に終えることができ、関わったすべての人たちの笑顔、涙は今でも忘れることはできません。第43回大会を迎える本年は、新たな幕開けからの大きな一歩を踏み出しつつも、参加者や地域から引き続き愛され続ける大会となるよう全員で取り組みます。

<会員拡大こそ力の見せどころ>

青年会議所における会員数の減少は守山青年会議所だけに限らず、全国的な課題として位置づけられています。たしかに会員拡大は難しく、ハードルが高い。私は2019年に入会し、多くの役職を経験させていただいた今、思うことは育ててもらった感謝をもち、次の世代が活動できるように努めていきたいという気持ちです。そのためには会員数の拡大は必須の条件です。青年会議所のメンバーとして活動するにあたり、組織の良さ、素晴らしさを自分の口で伝え、会員拡大につなげることこそ腕の見せどころではないでしょうか。

私はこの一年、会員拡大に励みながらも、次の世代を担うメンバーに一流の営業マンになって欲しいと願っております。

<結びに>

私は守山青年会議所創立以来、はじめて2度目の理事長という大役を仰せつかるにあたり、プレッシャーとともに、大きな希望を抱いてスタートします。

一昨年、私は共鳴をテーマに掲げさせていただき、理事長の職を務めさせていただきました。

多くの特別会員の皆様にお支えしていただき、心から御礼を申し上げます。2022年から2024年は守山青年会議所にとり大きな環境の変化がありました。私は一昨年以上に成長した理事長として、メンバー全員を引っ張ってまいります。これは私に与えられた大きな使命であると認識しています。守山青年会議所がこの先も地域に根差した団体であるための土台を構築する役目を担わせていただきます。

青年会議所は意識を変革する団体です。まずは他人を変えようとするのではなく、自分が変わることで周囲を変化させ、主体変容することで、好循環を生んでいきましょう。

いつも胸に「利他の心」をもち、充実した一年を過ごしましょう。

<基本理念>

・中期ビジョンの検証、策定に向けた取り組み

・地域を大切にし、時代に即した青年会議所活動・運動の展開

・青年会議所活動を楽しむ

<運営方針>

・JAYCEE としての自覚をもった活動

・これからの時代を見据えた組織運営

・地域のリーダーとなる人財育成

・広く発信する広報活動

・周年事業に向けた準備、意識醸成

・野洲川冒険大会いかだ下りの主管

・会員拡大

・財政基盤の強化

・出向者支援