2013年度 公益社団法人守山青年会議所理事長所信


新しい価値観に挑む

〜共に踏み出そう 愛する地域の未来のために〜 

 
 
 2013年度理事長 岩崎 元英 


 2011年3月11日に発生した東日本大震災と巨大地震による福島第一原子力発電所
の事故は、人々に多くの悲しみをもたらし、日本にいまだ深い傷痕を残している。そして、
この未曽有の大震災により、我々は科学技術の限界、行政の機能不全、エネルギー浪費型
生活様式の行き詰まりを感じた。また、タイの大規模洪水によるサプライチェーンの混乱
や、欧州債務危機に端を発した世界的景気後退、そして歴史的な円高水準の長期化による
日本経済への影響を目の当たりにし、現代の日本社会が、物理的にも制度的にも不安定な
土台の上に成り立っていることを改めて痛感させられた。
  こうした厳しい社会情勢を考えると、今後、我々は青年経済人として、地域のリーダー
として、今までの価値観に捕らわれることなく、全く新しい価値観に基づいて社会全体の
あり方を抜本的に考え直すことを求められているのではないだろうか。
  「明るい豊かな社会の実現」を目指し、どのような厳しい状況においても常に挑むこと
のできる「新しい価値観」をもったJAYCEEの育成こそが、今まさに青年会議所の果
たすべき役割であると私は確信している。

【組織改革】
 2012年5月23日、我々は念願であった公益法人格を取得し、公益社団法人守山青
年会議所へと生まれ変わった。今後、我々は公益法人として「責任」と「誇り」を自覚し、
各種事業の公益性を追求するとともに、透明性の高い組織運営を行うことで、地域社会の
信頼に応えていかなければならない。
 しかし近年は、会員数が著しく減少しており、今後、現状の組織を維持することが困難
な状況となっている。そこで、会員数に応じて組織のスリム化を図り、運営方法をより効
率的に見直すとともに、今まで以上に「質の向上」を図ることが必要なのではないだろう
か。より一層魅力ある組織となるため、定款、諸規定を順守し、これまで以上に厳格な事
業計画書、完了報告書の作成に努め、適切な会計処理を行うことが必要である。
  また、我々は今日まで、「明るい豊かな社会の実現」を目指し、様々な運動を地域に展開
するとともに、守山市行政、そして各種団体との繋がりを構築してきた。今後、青年会議
所の運動を多くの市民に発信し、強く訴え掛けていくために、広報活動においては、この
繋がりを十分に活かしていくことが必要である。各種マスメディアを活用するとともに、
行政、各種団体との繋がりを活かした戦略的且つ多角的な情報の受発信に取り組んでいこ
うではないか。

【会員の飛躍】
 青年会議所は、40歳までの貴重な青年期において、奉仕・修練・友情の3信条のもと
で活動するなかで、多くの成長の機会を提供してくれる最高の学び舎である。そして、多
くの卒業生が、青年会議所で得た経験を人生のかけがえのないものとして個々のフィール
ドに活かしている。ダイヤモンドはダイヤモンドでしか磨かれないように、人は人でしか
決して磨かれない。志を同じくする者が相集う青年会議所の組織のなかで、友と語り合い、
目標への挑戦を繰り返すことで、メンバー個々は成長していくのである。そして、メンバ
ー個々の成長は、公益社団法人守山青年会議所全体の成長に繋がり、地域への貢献を通じ
て、我々の存在価値は高まっていくのである。
 青年会議所で活動できる時間は限られている。委員会活動、定例会、各種事業に積極的
に取り組み、また、出向の機会を大切にすることで、青年経済人として、地域のリーダー
として、大きく成長していこうではないか。

志合えば胡越(こえつ)も昆弟(こんてい)たり=@         
                    〔漢書(鄒陽伝)〕          

 この言葉は、まさに青年会議所活動そのものではないだろうか。青年会議所は単年度制
であり、メンバーは同じ志のもとで、様々な役職や役割を担っている。そのようななかで、
メンバー同志が相手の気持ちや立場を理解し、思いやりをもってこそ、初めて喜びを分か
ち合うことができ、友情を深めることができると私は確信している。メンバー一人ひとり
が「志(こころ)と志(こころ)の交流」を大切にし、「真の友情」を築いていこうではな
いか。

【会員拡大】
  「継続は力なり」という言葉がある。何事も途中で手を抜いてしまったり、「自分は、も
うこれ以上できない。」と諦めてしまったら、もうその時点で目標を達成することはできな
い。会員拡大も同じである。どんなに困難であっても、己の活動に自信と誇りをもって、
粘り強く活動してこそ目標は達成できる。会員拡大は、継続することが何よりも重要であ
る。
  しかし、継続というのは、ただ同じことを日々闇雲に繰り返していればよいというもの
ではない。目標に向かって新しいことへ日々挑戦することを決して忘れてはいけない。新
たな会員拡大の手法を模索するとともに、これまでに築いてきた会員拡大の手法を強化し、
積極果敢に取り組んでいこうではないか。
  また、会員拡大はメンバーの成長なくして決して達成できるものではない。定例会を通
じて、メンバー一人ひとりが「新しい価値観」をもった青年経済人として成長することが
大切である。そして、メンバーの魅力、青年会議所の魅力を地域の人々にしっかりと発信
することが、必ず会員拡大に繋がると私は確信している。
 メンバー諸君は分かっているはずである。会員拡大が我々にとって一刻の猶予もならな
い緊急の課題であることを。会員拡大は青年会議所運動の根幹であり、特定のメンバーだ
けで取り組むものでも、取り組めるものでもない。公益社団法人守山青年会議所が魅力あ
る組織であり続けるために、全メンバーが総力を挙げて会員拡大に取り組んでいく必要が
ある。

【地域の未来】
  我々の地域は、世界有数の古代湖であり日本最大の湖「琵琶湖」や、琵琶湖への最長流
入河川「野洲川」など雄大な自然に恵まれている。しかし、多くの子どもたちは、この素
晴らしい地域の財産と触れ合うことや、偉大な恵みを実感することもなく、ただ当たり前
の存在として日々過ごしているのではないだろうか。私は、子どもたちに「地域の素晴ら
しい自然」を愛し、誇りをもってもらいたい。子どもたちが 「地域の自然」から学び、理
解を深められる、そして「地域の自然」への感謝の気持ちを育み、郷土を愛する心を培うこ
とができる 事業の開催を考えていこうではないか。
 近年、公益社団法人守山青年会議所では、もりやまの今後を担っていく子どもたちが原
体験や生活体験を通して「生きる力」と「豊かな心」を育めるように取り組むとともに、
教育の重要性を鑑み「家庭教育」、「地域教育」に留まらず、「学校教育」に対しても真剣に
関わってきた。しかし、我々は守山市行政、市議会をはじめ多くの団体と連携を図りなが
ら、様々な事業を展開する一方で、我々が主催する事業については減少している。また、
NPO法人や各種団体が多く存在し、様々な活動を行っている現在においては、地域のリ
ーダーとしての存在感が薄れてきていると言えるのではないだろうか。今後は、我々が主
体となった事業を開催することで、我々のオモイをカタチとして多くの市民にしっかりと
発信していこうではないか。


 
ベストを尽くすことを要求され、ベストを尽くしても失敗する可能性があるとき、    
それは挑戦になる。そして挑戦すれば、何かが得られる。自分の力を他人に    
証明するだけでなく、自分自身に証明するチャンスが与えられるのだ。       
リスクの大きい選択をすれば、自分をより深く知ることができる。           
そして、共に戦う人のことも。                                 
                 〔アメリカ合衆国の実業家:カーリー・フィオリーナ〕


メンバー諸君、「新しい価値観」をもって共に踏み出そうではないか      
我々がこよなく愛するこの地域の未来のために      



基本理念


・長期活動指針「C−Link Creation」の実現に向けた取り組み
・「新しい価値観」をもったJAYCEEの育成
・公益社団法人としての「責任」と「誇り」を自覚した、各種事業の開催並びに組織運営

運営方針


・円滑且つ効率的な組織運営並びに厳格な財政規則審査会議の開催
・各種マスメディアの活用と行政、各種団体との繋がりを活かした情報の受発信
・「真の友情」を築くことのできる定例会、交流事業の開催
・厳しい社会情勢を読み解く研修例会の実施
・全メンバーで取り組む継続的な会員拡大
・年間を通した新入会員研修の実施
・「地域の自然」をテーマとした青少年育成事業の開催
・褒賞申請を通じた事業検証並びに情報の受発信
・徹底した出向者支援と各種大会への積極的参加



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