2016年度 公益社団法人守山青年会議所 理事長所信
1970 年に我がまち「もりやま」は市制施行され、その翌年5 月23 日に守山青年会議所が創立された。それは町から市への昇格に満足するのではなく真に明るい豊かな「もりやま」の実現を目指し、市民のリーダーとして社会開発運動に情熱を捧げる気概をもった79
名の青年による歩みの始まりであった。この歩みを進める中で、守山青年会議所はまちにおいて数多くの運動を展開し、多くのリーダーを輩出してきた。
近年、我がまちでは、「住みやすさ日本一の実現」を目指したまちづくりが推進され、商工業の発展や医療福祉・教育の充実が図られている。まちの各方面における先輩諸兄の活躍も相まって、イベントの活発な開催や全国的にも稀な人口流入が見られるなど目覚ましい発展を遂げている。その一方で、ひとやまちに対する関心の希薄化などの将来を見据えると看過できない課題がある。我々は今を担う世代として明るい豊かなまち「もりやま」を次の世代に繋げるため、未来に向かって一歩を踏み出すことこそが使命であると考える。「青年それはあらゆる価値の根源である」今を担う責任世代として未来を創造していくという気概を持ち次代に繋げるため一歩を踏み出そうではないか。
<全メンバーによる気概をもった会員拡大>
会員拡大は青年会議所運動の根幹である。我々の運動が市民一人ひとりに、そして、まちに伝播するためには、継続して新たな仲間を獲得することが絶対的に必要である。近年、会員数の減少が著しく、これまで以上に組織の在り方を大きく見直さなければならない。これまでまちに働きかけをする中で、多くのリーダーを輩出してきた青年会議所運動は我がまちになくてはならない。そして、今後も決して絶やすことはあってはならない。我々一人ひとりが危機感と責任感を持ち取り組む時はもう既にきている。
青年会議所は志を同じくする青年が集い、活動する中で生まれる強固な友情や、着実に輝きを増す自らの自信と魅力を得ることができる。こうした青年期においてきわめて重要でかつ貴重な体験ができる唯一の学び舎であることをまだ見ぬ仲間に伝え、次代に繋げるべくメンバー全員が気概を持って会員拡大に取り組もうではないか。
<公益を担う団体としての気概>
我々は公益社団法人格を冠する団体であり、まちに「信頼される団体」「必要とされる団体」でなければならない。会議所体であるからには精度の高い事業計画を作成することの重要性は言うまでもないが、事業計画書を作成することが目的ではない。事業計画を実行し目的の達成に向けて行動することこそが重要なのである。
組織の様態を鑑みて組織運営の進化と効率化を図るべきだが、安易に事業計画や諸会議を簡略化するのではなく、その目的を担保しながらもあるべき姿を求めるべきである。どんなに時代が変化しようとも我々がまちを想い行動することに変わりはない。守山青年会議所の今あるべき姿を求めながら、メンバー一人ひとりが公益を担う団体としての気概を持ち次代に向かって力強く一歩を踏み出そうではないか。
<まちのリーダーとしての気概>
青年会議所では、毎年新たな役職や立場が用意される。新たな立場を得て目の前に広がる新たな景色の中、担いを全うすることこそが自身を成長させる最高の機会となる。常に、自分自身が「誰のため、何のため」に青年会議所に身を置き活動をしているのか自分自身に問いかけ取り組んでほしい。この体験は我々自身を企業やまちにおいて良きリーダーへと成長させる。だからこそ成長の伸び幅をより大きなものとするためにも自身の担いに対する気概を強く持ち果敢に挑戦すべきである。
また、青年経済人として継続して知識や経験を重ね自己の能力開発に努めるべきである。近隣4LOMが連携し行う研修はスケールメリットを生かすことができるとともに、交流を深めることができる。青年会議所において提供される研修の機会は大いに個々の資質向上を助け、様々な事柄に対して積極的に取り組む意識の向上を図ることができる。
人を惹きつけるリーダーは自身が楽しみながら行動する。その楽しむ姿は周囲にも伝わりその輪を広げる。これは我々の運動を広げるために欠かすことができないことであり、意識変革に臨むまちのリーダーとしてあるべき姿である。
「過去の自身の選択にあやまりなど一つもない。」過去に選んだ選択の結果が今の自分なのである。過去に選んだ選択を後悔する必要などない。反省することで次の選択に活かし、今以上の自分を求めればよいのだ。自分自身や家族、会社やまちのために、これからの未来において積極的に楽しみながら選択をしようではないか。
<まちの未来を創る気概>
私は守山で育ち長年生活をしているにもかかわらず、社会人になり地元を離れて暮らすことになって初めて自分の我がまちの魅力について関心の無さに気付かされた。古代遺跡や中山道宿場町などをはじめとする歴史、琵琶湖や野洲川、田園地帯などをはじめとする豊かな自然とその恵み、市民による活発なイベントの開催など他の地域と比較して、誇れる要素は数多く存在する。我々はこれらの地域素材は有ることが当然あるものとし、素晴らしいことであることを忘れてしまっているのではないか。今の子供たちは故郷を離れ他の地域の人と触れ合ったときに自分の故郷について胸を張って語ることができるのだろうか。そして大人になった時に我がまち「もりやま」を想い行動を起こしてくれるのだろうか。社会で提供されるサービスの合理化や利便性の向上、流入人口の増加により、ひととひとまちとまちの繋がりが希薄化する中で、他人を思いやる心や感謝する心、我がまちを誇りに思う心を持つ市民が増加しているだろうか。
まちの未来を創るのはまちに住む市民である。行政や企業、各種団体などとの連携を図り、その機会の創出に努め地域ぐるみでまちづくりに対する機運を高めよう。人は物事を判断するときに自分の経験から答えを導く。だからこそ大人になってから行動の指針となる子供たちの原体験は非常に重要である。未来のまちを担う子供たちがあらゆることに対する感謝や思いやりの心を持ち自らまちの魅力を語ることができる機会や、今を担う大人がまちを見つめ直し行動に繋げる機会を創出すべく、まちのリーダーとし未来を創る気概を持って運動展開に取り組もうではないか。
<運動発信への気概>
我々の運動をまちに広げるためには情報の発信は欠かすことはできない。近年、発達を続けるSNSをはじめとする様々な情報ツールの存在はよりリアルタイムに市民と我々の距離を近づける可能性を持つ。しかし我々はその可能性を十分に活用できているのだろうか。SNS
の特性を活かしその活用方法について今一度見つめ直し、全メンバーによる情報発信に取り組もう。そして、様々にチャンネルを増やす各種メディアの幅広い活用に努めようではないか。
我々の運動をまちに発信し、まちに有益な情報の発信を行うことで、我々の運動と市民が有機的な繋がりを持ち更なる運動の発展に繋げる気概を持って取り組もうではないか。
“何事も恐れずに挑戦しよう 成功できる自信はなくてもいい
一歩を踏み出す気概があればいい 必ず成果はついてくる“
基本理念
・長期活動指針「C-Link Creation」の実現に向けた
アクションプラン「Road to 2020」の取り組み
・次代に繋げる気概を持った運動展開
運営方針
・次代へむけた気概を持った全メンバーによる会員拡大
・適正な公益社団法人としての組織運営とその在り方の検証
・効率的かつ建設的な諸会議の運営
・各種メディアを活用した積極的な広報戦略
・会員の資質向上を図る定例会の開催
・地域の魅力を語ることができる青少年の育成
・褒賞申請によるJC 運動の情報の受発信
・温かみある出向者支援