Junior Chamber International Moriyama

理事長所信

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2020年度公益社団法人守山青年会議所理事長所信

2020年度理事長
    林  晋平

RE:BORN

~ If we do not change drastically, it means to dissolve ~

【はじめに】
 この守山青年会議所において一番大切なことは何か。
組織にとって大事なことは何か。
守山青年会議所は今日まで様々な課題を抱え、組織が一丸となり解決し、社会貢献の一端を担ってきた。しかし、人というピースを組織に無理やりはめ込み、今日まできたのが実情であろう。私は、これまでこの組織が色々と変わろうとし、もがき、苦しんできたことは十分理解している。しかしながら、組織風土を大きく変えることはできず、その中の歪として人がうまく育たず、このままでは近々で次代へバトンが渡せない所まで来ている。すなわち、現状を放置したままでは組織が間もなく破綻してしまう。そのような危機的状況の中で、急遽、私がこの守山青年会議所を指揮する事になった。個人が役割を担い、つながりを形取り機能するのが組織である。本来であればそのピースが欠けるような事があってはならないが、その点においても過去から幾度と問題が起こり、その度に体制維持に重きを置き、なぜ人がいなくなるかを考え行動に移せてはいない。「成功を収めている企業は、我々の事業は何を問い、その問いに対する答えを考え、明確にすることにより成功がもたらされている」かのピーター・ドラッカーが問き、「その場しのぎの仕事に身を任せていたのでは未来は作れない」とも言っている。個人にとって大切な事ではなく、守山青年会議所にとって大切な事は何か。その場を取り繕う体制や事業ではなく、我々としての使命は何か、起こりうる問題を組織としてどう対処していくのか、そういった答えを明確にしていく事で実態に即し、その上で使命を持った活動ができる組織が守山青年会議所であるべきであると私は強く考える。そのため私自身は、「生まれ変わらせる」ために存在したい。奇しくも、本年度は守山青年会議所が50周年も迎えるタイミングである。変化しない本質的なものを忘れない中にも、新しく変化を重ねているものをも取り入れていく、いわゆる「不易流行」の考えで、新しいものを否定せず、組み込み、試してみる事が大事である。そして効率的かつ効果的に活動し、我々一丸となり、この50 周年にまつわる事業を機に組織変化に挑み、次なる時代へ進もうではないか。
【我々を定義する】
 現役メンバーは縁故や会社・先輩からの勧誘、JC の理念や活動内容への共感など、様々なきっかけで集まっている。それは向いている方向が違う事の一つの理由であろう。本来であれば時間をかけて「JC運動・活動とは何か」、「真のJAYCEE になるには何をすべきか」などについて説いていき、我々の方向を一つにする必要がある事は明白である。しかしながら2021年度においては、在籍年数3年未満が現役メンバーの大部分を占める組織となり、一人ひとりが別々の方向を見ている組織となってしまう恐れがある。この状況下で「我々」を、現役メンバーだけで定義してしまうわけにはいかない。組織に残っている現役メンバーだけがすべての責務を負い、課題解決に取り組んでいく事は不可能である。幸いにも、我々にはシニアクラブや特別会員、また、行政やこの街守山を思う沢山の市民・企業がおり、それらの力を疑念の余地なく一つにする事により、守山青年会議所としてさらなる力を発揮する事ができる。
【使命を定義する】
 「使命」と言っても、ただ単に利己のためのものや、体裁維持だけのものではいけない。綱領にもあるように「豊かな社会を実現」する事こそが源泉であり、守山青年会議所では、これまで青少年育成に重きを置き活動してきた実績がある。答えは明確であり、我々の使命は青少年育成を通じて豊かな社会、豊かな守山の一翼を担う事である。今年度はこの使命を軸に物事を組み立てていく事とする。
【組織を定義する】
 今年度において青年会議所としての組織の形に重きを置かず、まずは誰もが使命を持ちJC 運動・活動ができるよう運営をおこなう。そのうえで各自の仕事に大きな支障を来たさない事を前提とし成り立つ集合体を「組織」とする。経験豊かなメンバーは誰一人欠けることなく役割を担い、また次代へのサポートを献身的に行う事により自己研鑽に努めてもらう。人を育てることの難しさや、楽しさを全力で味わってもらいたい。歴の浅いメンバーには、まず楽しさとやりがいを経験してもらいたい。まずは、基本から初め徐々にステップできるように事業の選択と集中を行う。新入会員には、人材育成の祖、山本五十六より「やってみて、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ。」の考えを基軸に置き、先にいるメンバー全員で育成に取り組んで欲しい。この考えが浸透すれば、その成長が次年度も続き、のちには魅力ある人間の集合体となる。その組織づくりにおいて、成功の可否への一切の責任は理事長である。
【50周年を定義する】
 50周年という節目は、様々な意味をもつ。創立メンバーにとっては大変感慨深い記念すべき年であろう。また、過去にJC 運動・活動をしてきた特別会員にとっても、50年続いた組織に寄与してきたことに誇りを感じる大切な年となろう。しかし、現役メンバーにとっては、大きな節目をお祝いする大切な機会であると分かってはいても、その大きな責任のある周年事業に挑むことに対して疑問を感じているものが少なからずいるのではないか。では、周年事業はなぜする必要があるのか。企業や行政において周年事業とは、継続してきたことを祝うといった意味合いが1番強く、その上でこれまで存続した事に関わりを持ったすべての人へ、感謝を伝える機会の意味合いがある。しかし、近年ではこれからの新たなビジョンを描き、共有していく場所への意味合いが大きくなっている。そのため現役メンバーにとっての周年記念事業は、過去の事業や実績を振り返り、その上で後進に続く人たちへの、新たなビジョンを描く機会として行い成功させて欲しい。結果、その成功が、守山青年会議所のこれからのあるべき姿を浮き彫りにすることができ、50年間存続してきた事への感謝を我々で共有する事ができ、次代への新たなスタートを切る事ができる。そして守山青年会議所がこれからも存続する事で、豊かな社会の創り手としての担いを継続する事ができる。それが現役メンバーにとっての「50周年」であると定義してほしい。
【委員会・部会について】
 本年度は委員会を50周年実行委員会ひとつに絞る。そのため、本来の委員会の担いを式典部会及び懇親部会が担う事となる。また私の強い意志で、事業ボリュームを減らす事を前提に置いている。時間に追われ、費やすことになってしまう活動ではなく、使命を軸に事業を選択し、活発に意見を出し合い、現役メンバーが執行部・理事、相性の良し悪しは関係なく大きく交流し、特別会員の力も借り我々として各事業を行う。単に負担を減らす事を目的としている分けではなく、万物に対して多彩な案を出し、各会や事業がより良いものとなる為である事を強く理解し活動をして頂きたい。
【拡大について】
 守山青年会議所としての使命を達成するにはJC 運動・活動に共感してくれる人を増やす必要があるが、現役メンバーだけでの拡大活動では限界がある。そのため「我々」が一丸となり拡大対象者を紹介して頂きたい。その際には、理事長としてやりがいと利点と楽しさを伝え、我々の運動・活動を共鳴させる事に取り組む。しかし、誰からの紹介もないのであれば組織の存続は難しい。組織を存続させるためにも、その危機感や責任感を「我々」として共有し動いて頂きたい。
【結びに】
 50周年という節目を一つの契機とすれば、新たなことに取り組むチャンスである。また今年度の組閣が遅れたことにより、日本青年会議所の「2020年度の組織改革フレーム」を確認することができ、私自身の考えに追い風が吹いた。全国でも我々と同様の問題が起こっており、一つのショーケースをとっても今まででは考え難い方向性である。まずは全体でこの改革フレームを基に議論し、この絶好の機会を生かそうではないか。その上で今後の変革に関する一切の責任は私がとる。そのため現役メンバーとしては深く考えず、まずは楽しもう。そして、使命を共有し、守山青年会議所の存在意義を強く認識し、このまちをさらに明るく豊かな社会にするための大きな転換点となる2020年度にすれば、我々にとって有意義で記憶に残る大切な時間となる事を約束しよう。

基本理念

・効率と楽しさを最優先した上での効果的な活動

運営方針

・50 周年記念式典及び事業によるメンバー育成
・我々による会員拡大
・青少年育成を使命とした活動
・中期活動指針の策定
・次年度体制への組織改革

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