2011年度 社団法人守山青年会議所 理事長所信

2011年度理事長
間宮 良仁

礎(いしずえ)
〜変りゆく中で決して変わらないもの〜

 今日の私たちは、地球規模の問題から国や地方が抱える問題など様々な社会問題に直面しています。これらの問題に対して、私たちは責任転嫁や傍観ではなく、自らの手で真正面から取り組んでいく気概を持たなければなりません。この世界や国、地域は私たちが創ったものではなく、先人たちからの預かりものなのです。だからこそ、未来に繋げ託していかなければなりません。その責任が今を生きる私たちにはあり、その取り組みの礎となるのが若く情熱のある我々青年なのです。

 我々は、この国やこの地域の未来を担う青年が運動する団体です。まず自らが率先して小さなひとつの行動を起こし、多くの手でこの小さな「動きを運ぶ」のです。これが徐々に拡がって運動となり、あらゆることに波及していくのです。自らが未来を担う気概を持って起こす小さな行動こそが、明るい豊かな社会を築く礎であり、青年としての使命なのです。

【 社団法人守山青年会議所の礎 】

 2011年度社団法人守山青年会議所は、これまでの長期活動指針「ニューコミュニティーの共創」を継承進化させた、新たな指針「C-Link Creation」の実現に向け取り組むと共に、公益社団法人格取得に向け歩みだします。40年という時間の中で築かれた歴史や伝統をしっかりと認識する中で、真に公益を担うに相応しい団体として、これまでの活動や会員の意識の変革に取り組んでいくのです。会員一人ひとりが我々のあるべき姿を考え、行動に移して行くことが未来に向けた取り組みであり、今後の社団法人守山青年会議所の礎となるのです。

 公益社団法人格取得に向けて組織、定款、財政、事業などあらゆるものに目を向けましょう。積み重ねられた年月の中で培われた想いや経緯をしっかりとかみ締め、過去にとらわれ過ぎず、これからの状況や現状を鑑みて「何を継承し、進化させる」のか英知を持ってしっかりと見極め、「変えるべきものは変える」という勇気を持って行動に移す。変革の能動者たらんとする青年としての情熱が我々にはあるはずです。先輩から受け継いだ守山JCスピリットで、恐れず、怯まず積極果敢に取り組んでいきましょう。

【 理念実現への礎 】

 40年の歴史を刻む、社団法人守山青年会議所。卒業という特徴を有する青年会議所において、我々が最も誇るべき継続事業は会員拡大事業です。その輝かしい取り組みとともに我々の地域の未来が危機に面しています。会員拡大は組織の存続や運営のために行うのではありません。明るい豊かな社会を築くために進めるものであり、共に行動する同志をひとりでも多くするためのものです。また、市民意識の変革を行なう我々は、少なくともメンバー一人ひとりが明るい豊かな社会を担う、自立した市民でなければなりません。「会員拡大は青年会議所運動そのもの」と言われる所以であります。会員拡大とまちづくりは同じ意味を持ち、我々がこの地域で運動する礎になる事を再認識しなければなりません。会員拡大は自分の言葉でJCをどれ程語れるかです。JCの魅力や活動そして意味をメンバーそれぞれが見つめ直し、理解する上でとても大切な機会です。だからこそ、会員の拡大は我々の使命であり、組織を挙げた最優先課題として取り組んでいかなければなりません。

【 社団法人守山青年会議所会員としての礎 】

 守山市では、中心市街地活性化基本計画や第5次守山市総合計画など様々な政策の下、まちづくりが総合的かつ計画的に進行しています。社団法人守山青年会議所の会員は、まちの将来像やそれに向けた取り組み、市行政や議会の動向など活動のフィールドとなる守山市の方向性をしっかりと共有しなければなりません。更には行政やその関係機関だけでなく、各団体の活動や地域の人々の思いなど、まちを取り巻く様々なことへの理解を深め、地域に根付いた運動を行なう礎を築かなければなりません。

 大きな視点から国や県などの方向性もしっかりと見据えた中で、地域が見つめられるよう全ての会員が実際にまちに出て、様々な会議や活動に参加して、ひとりでも多くの方と語り合い地域への理解や関わりを深めていきましょう。

【 地域創造への礎 】

 守山市では、「生きる力」を育む教育を推進し、子ども達が心豊かにたくましく育ち、郷土守山に誇りを持てるよう各種事業に取り組んでいます。社団法人守山青年会議所として、子ども達が自然体験や生活体験を通して、多くの方と触れ合い「生きる力」と「豊かな心」を育み、保護者や地域の方々に対しては、「地域の教育力」の向上に繋げていけるよう取り組んでいきましょう。

 また本年は、市民が自らの決定・責任においてまちの未来を方向づける数々の選挙が行なわれます。この機会を逃すことなく、青年会議所としての姿勢を明確に示し、多くの方がまちのことを考え、直接的にまちの未来に関わり行動へ繋げていけるよう取り組んでいきましょう。

 まちづくりは、難しいものではありません。まちを知り、ひとに触れ、継続して活動を行いながら、我々の取り組みと想いを多くの方に伝播していくことなのです。ひとつでも多くの行動とひとりでも多くの方への発信を積み重ねることが地域を創造する礎となるのです。

【 活動の進化への礎 】

 青年会議所活動では、定例会、各種大会、合同研修事業など学びや友情を育む場が数多く存在します。これらの機会を有効に活用しながらも、青年会議所活動の基本である委員会活動の中で、日常的に学びの場を設け、会員の知識と興味を継続的に高めなければなりません。また、定例会は、全ての会員が月に一度集い、研修・交流・情報交換を通じて活動の礎を築く場であります。本来の目的を変えることなく、必要に応じて手法や設営を柔軟に変化させ、今後の活動に繋がる定例会を開催しましょう。

 そして、組織内の連携をより緊密にして様々な情報を全員が共有し、互いを思いやり支え助け合う温かみのある運営を通して会員間の結束を固め、社団法人守山青年会議所全員が一丸となって活動していきましょう。また、我々のまわりには、他団体、近隣JC、姉妹JC等多くの団体が活動されています。社団法人守山青年会議所にしかできないことに取り組み、ぞれぞれの特性を活かした有機的な繋がりを持って、互いに切磋琢磨できる関係を構築していきましょう。

まちを変える、その前に自分を変えよう
自分の意識を変えられないものが
他の人の意識を変えることはできない
まちは自分以外のものではなく
自分自身もまちなのです
「自分づくり」が「まちづくり」なのです
「できる」か「できない」かではありません
「やる」か「やらない」かなのです
移り変わる地域や組織をしっかりと支える
未来に繋がる変ることのない礎を築いていきましょう

基本方針

「C‐Link Creation」の実現に向けた取り組み
 ・真に公益を担う組織と活動の礎を築く取り組み
 ・真に公益を担う組織の会員としての礎を築く取り組み
 ・地域を創造する市民に向けた運動の礎を築く取り組み

運営方針

・会員の拡大と育成を通したJayceeの確立
・LOMの要として温かみある組織運営とリンクした情報の受発信
・社団法人守山青年会議所会員としての知識や情報を共有できる例会や研修の開催
・次代を担う子どもたちや保護者に対する継続した事業の開催
・地域を担う市民に対する継続した事業の開催